女子大学生東京無料支援センターで不登校を解消する「ゾーン・イメージ」実施中

女子大学生で、不登校になって休学した。これは甘え?
自分の不登校で、親や周りの人を悲しませている気がする
「早く大学に行け」と言われているけど、体が動かない。どうすればいいか分からない
大学を不登校になったら、休学か退学かしか道はないの?
大学生不登校。
今まで不登校なんて、なったことないのに、大学で不登校になっちゃって、本当にどうしよう……
そんな女子大学生も、少なくないのではないでしょうか。

大学生不登校を甘えと捉える人もいますが、果たして本当に甘えなのでしょうか?甘えだとしても、そんなに軽く片付けていいものなのでしょうか?
ライターのtakiです。
本人も周りの人も、大学の不登校を甘えとして、簡単に捉えがちです。
「休学」「退学」すればいいのか?
しかし、それで不登校が解決するかと言ったら、そうではありません。
この記事では大学生不登校に対して、個人の「気持ち別」に解決策を提示し、ご紹介しています。
8種類(甘えから死にたいまで)段階の自分の気持に応じたの解決策提示して行きたいともいます。
・自分の「状況」ではなく、あくまでも自分の「気持ち」に焦点を当てて、解決策を見つけよう
大学生が不登校になったら、全部に共通して大事なことが2つあります。
不登校になっている大学生にお伝えしたいことは
1. 大学不登校に共通するのは、自分を理解してくれる人がいるかどうか
・「退学して働け」「大学に行け」という一言は、解決への一歩につながるとは限らない
1-1. 親が支援者にならない場合はどうするか
2. 居場所の有無
上記2つです。
また、この記事の後半の方では、「大学生不登校になる原因は?」、「大学生の不登校の割合は?」などについても、詳しく解説していきます。
不登校をまず解決する、大学へ復帰する記事を先に持ってきています。
そちらの方が大切なためです。
上記内容でお送りします。
では、記事内容に入っていきましょう。
「気持ち別」の解決策 ― 大学生不登校の解決策

大学生不登校の解決策として、「退学して働く」「大学に再び通うことが出来れば、それで解決」という捉え方が多いですが、ここでは不登校になっている大学生の「気持ち」に焦点を当てた解決策を、ご紹介していきます。
大学生不登校になっても、「大学に行きたい」場合
「大学に行かなきゃ」と、義務感を感じている場合
なんとなく行きたくない・行けない場合
大学生不登校になっている自分を、責めている場合
大学に行くのが、嫌でたまらない場合
大学に行かない自分のことを、嫌いになってしまった場合
大学には行けない・行かないけど、バイトや外には行ける場合
「死にたい」場合
上記8つの場合の、解決策をご紹介します。
大学生不登校になっても、「大学に行きたい」場合

大学生不登校の状態になっていても、
- 大学に再び通えるようになりたい
- 大学に行きたい
という場合があります。
大学生不登校の状態になっている中で、このパターンは比較的不登校を改善できる、回復の見込みがあるタイプです。
大学に行きたいという意欲があるので、大学で再び自分の居場所を見つけることが出来れば、それを目標に大学へ通うことが出来るからです。
不登校になっていて、現在大学に行けない状態でも、大学での居場所を見つけるための行動は出来ます。
「なぜ自分は大学に行きたいのか」ということ、自分の考えを精査し直し、書き出してみる
友達に会いたい、大学構内の空気を吸いたい、学食を食べたい。など、小さい目標でも良いので書き出してみる
「親に申し訳ない」というような、自分以外への気遣いを除く。自分が大学に行きたい理由のみ書き出す
大学生の生活の中で、自分にとっての居場所を一つでも見つけることが出来れば、自然と大学に足が向くはずです。
また、「大学生不登校になって、親に申し訳ない」と思うのではなく、「大学に行きたいんだ」という意志を親に伝えて、味方になってもらいましょう。
味方になってもらえれば、大学に行けるようになるまで待ってもらうことも出来ます。
▽大学を不登校したら、親に言えない人も多いですよね▽
▽大学での不登校、親に言えない場合や、休学・退学に関する体験談はこちら▽
- 今の大学でなくても良いから、大学に通いたい
- すぐに何かを学ぶことを開始したい
「大学に行きたい」という中でも、上記のようなパターンは、今の状態でも通えるような大学や専門学校を探すところから始めることを、おすすめします。
「大学に行かなきゃ」と、義務感を感じている場合
大学生不登校になる人の中には、「大学に行かなきゃ」と思ってしまう大学生もいます。
大学へ通うことに対して、義務を感じるパターンです。
義務感を感じるということは、不登校になっている大学生にとって、大学へ通うことが負担になっているということ。
「大学に行きたい」と「大学に行かなきゃ」では、大きな違いがあります。
「行きたい」は自ら望むことであり、「行かなきゃ」は自分が望まなくても、周りが強いているから、そうならざるを得ないということです。
「周りが強いてくること」から逃れるために、不登校になっている可能性もあるので、もし大学を不登校になっていて、かつ「大学に行かなきゃ」と思っている場合は、まず休むことを優先させましょう。
休学してもいいです。
休むためには、まず親に味方になってもらう必要がありますが、もし親が味方になってくれない場合は、距離を置いてもいいです。
遠く離れた地で療養するのも良いです。
とにかく休んで、「~しなければならない」という義務感から発想を転換する必要があるからです。
病院へ通うなど、味方になってくれる人を外に探すことも良い方法です。
「~しなければならない」という義務ではなく、「~したい」と思えるような場所が大学に存在するのか、自分の居場所が大学にはあるのか、その上で大学に通う意味があるのか、休みながらじっくり考えることが大切です。
なんとなく行きたくない・行けない場合

大学生不登校になっているけれど、周囲に大学不登校の理由を聞かれても、「なんとなく行きたくない」「大学に行かない理由が見つからない」というパターンがあります。
この「なんとなく行きたくない」「大学に行かない理由が見つからない」というのが、親や周囲からは「甘えている」ように見えてしまうのですが、「甘え」と見るのはリスクが高いでしょう。
大学に行けない、不登校になっているのですから、体に力が入らない、無気力になってしまうという場合もあります。
その無気力がもし「うつ」だったら、希死念慮が出てくる危険もあるからです。
また、自分の苦しみを自分で表現できない状態、自分が何に苦しいのかも分からない状態です。
「なんとなく行きたくない」「大学に行かない理由が見つからない」という場合は、誰かに自分の不登校を打ち明けましょう。
適切なアドバイスを聞くためでなく、誰かに話すために話しましょう。
誰かに話をすることで、自分が何に苦しんでいるのか理解出来ます。
極度の虚無感や、「自分なんてどうせ……」という無力感、希死念慮がある場合は、病院を受診してカウンセリングを受けましょう。
知らない間にうつになっている、という場合も少なくありません。
その際は、休学も視野に入れてみましょう。
▽関連記事▽
▽大学での不登校、「うつ」に関する体験談はこちら▽
また、食事による栄養不足や偏りから、頭がぼーっとして働かないということも考えられるので、学食など栄養バランスが考えられているメニューを参考に、日頃の食事を見直していくことをおすすめします。
大学生不登校になっている自分を、責めている場合
大学生不登校になると、「甘えだ」と自分を責めてしまう人が居ますが、責めれば責めるほど立ち直れなくなり、不登校状態から抜け出せなくなります。
自分を責めてしまうタイプには、情報収集することをおすすめします。
自分を責める時間を、学ぶ時間にして、不登校になっていない大学生が知らない情報も収集しましょう。
皆と同じことをしていないので、自分の選択肢が広がります。
選択肢が広がると、大学を休学・退学する以外にも、どうすれば自分が前向きに一歩を踏み出すことが出来るか、考えることが出来るようになります。
そして、大学生不登校になっているのは、自分だけではないことを、知っておくことも大切です。
全大学生のおよそ3%が不登校になっており、「大学に行きたくない」と思っている大学生は、全体の半数近くに上ります。
その中の全ての人が、「甘え」ているのでしょうか?
大学は義務教育ではないですが、みんな受験勉強を頑張っているので、「とりあえず大学に合格しなくちゃ」で大学に入学している人も多く、目的意識がないまま無気力になっている人も多いのです。
その中には、不登校するかもしれないし、休学や退学を考えている大学生もいるでしょう。
まずは自分を責めるより、今の状態から、どうしたら前へ進めるかを考える方が、重要になってきます。
大学に行くのが、嫌でたまらない場合

今の大学が嫌でたまらなくて、大学を不登校になっている場合、大学に復帰すること自体考えられず嫌なはずですから、大学に行くことを考えるのはやめましょう。
まず休んでみて、長期になるなら休学して、冷静になってから、なぜ今の大学が嫌なのかをよく考えてみましょう。
そして、少しでも大学に妥協できる所はないのか、自分がその大学で居場所を見つけられないか、よく考えてみましょう。
大学のことを考えるのが嫌な場合は、無理しなくて大丈夫です。
冷静になって、自分の不登校を客観視できるようになったら、ひとつひとつ書き出して考えることをおすすめします。
もし大学に妥協できる点がなく、居場所も見つけられない場合は、大学以外で活動できる所はないか、外に出る前に沢山情報収集をしましょう。
今はインターネットがあります。スマホがあります。
情報は山ほど溢れているので、探そうと思えば見つかるはずです。
大事なことなので、時間をかけて探しましょう。
焦ってしまうと、すぐ「退学」を考えがちですが、大事なこと、必要なことは時間をかけるほど見えてきます。
情報収集した上で、「これ、いいな」と思えるものがあったら、参加したり活動したりしてみましょう。
大学が嫌なのですから、大学外に居場所を見出した方が、自分のためになります。
大学に行かない自分のことを、嫌いになってしまった場合
大学を不登校になると、自分のことが嫌いになり、親や周囲の人に対して攻撃的になる場合もあります。
「自分のことが嫌いだ」と思う人は、不登校でなくても、現代ではとても多くなっています。
「自分のことが嫌いだ」という状態を解消するには、まず誰かを信頼できるようになることが必要です。
心を開けるような環境が必要で、誰かを信じて好きになることで、自然と自分のことを肯定できるようになるからです。
現代ではSNSが幅を利かせていますが、承認欲求がとても強い人々であふれかえっており、あれは「自分のことを認めてもらいたい」だけの人々なので、その中で承認してもらっても、自分のことを好きになるのは難しいでしょう。
そうではなく、自分が信頼できる誰かとの対面でのつながりによって、「自分が嫌い」という状態は改善されていきます。
自分の感情と感覚で動けるように練習すると、自分が「好きか」「嫌いか」「心地よいか」「そうでないか」の感覚に敏感になり、信頼できる味方を見つける感覚も鋭くなります。
0か1かの考えに陥らず、退学を考えるだけが解決策ではないと思うことが出来るかもしれません。
大学には行けない・行かないけど、バイトや外には行ける場合

不登校になっている大学生の中には、「大学には行かないけど、外やバイトには行ける」人がいます。
それを「甘え」と捉える人もいますけれど、大学以外に自分の居場所を見出しているということなので、この場合は大学を中途退学して、仕事一本で行くという選択をしても良いかもしれません。
今のバイトで満足しているなら、バイトから正社員を狙うと言うことも視野に入れてみましょう。
バイトつながりで、自分に合いそう、自分が好きそうな仕事を偶然見つけられることもあります。
大学以外で自分の居場所を見つけているのですから、それは大学へ復帰するよりも自立に近い道になるかもしれません。
すぐに退学しなくても、休学しながら自立について考えてもいいでしょう。
諦めずに挑戦して行きましょう。
「死にたい」場合

大学生不登校になって死にたい場合は、病院の精神科を受診しましょう。
放っておいても、良くはなりません。
希死念慮にかられる人は、死ぬことばかりを考えて、生きることに興味がなくなります。
その場合、「うつ」の可能性もあります。
とても大学に復帰できる状態ではないので、心の状態を整えるためにも、病院を受診しましょう。
休学も視野に入れてみましょう。
どうしても病院に行きたくない場合は、当相談室でも無料カウンセリングを行いますので、ご利用ください。
▽大学生不登校に関する、体験談のリンクはこちら▽
【体験談】「大学生不登校になるのは、甘えているかもしれない?」
【体験談】大学生不登校になったので、支援機関を使ってみたけど
大学生不登校になったら、大事なこと

この章では、不登校になった女子大学生に向けて、考えて欲しい大事なポイントを3つご紹介します。
上記3つです。
自力で不登校を乗り越えることと、誰かに追い立てられて「乗り越えた」気になるのとは、全く違う

大学生不登校では、多くの場合、とりあえず親が子供を休学か退学させるなどして、子供に新しく何かを始めさせることが出来れば、それで親は「自分の子供の不登校は解決した」と捉えます。
支援の手も、多くは「新しく何かを始められそうだ」という所までで、後は不登校していた本人に任せます。
多くは「行動」につなげるための支援ですが、不登校になっている大学生の気持ちが伴っていなければ、周りからは不登校を乗り越えて上手くやっているように見えても、本人が途中で挫折する危険もあります。
不登校している大学生が自力で不登校を乗り越えるのは、親やその他の誰かに指摘されて行動した時ではなく、本人自身の気持ちが伴った上で、本人が「やりたいことを見つけて行動した」時です。
誰かに「与えられた」という感覚があると、人間はその与えてくれた誰かをずっと頼るか、本当の意味で「甘え」が出たり、やる気をなくすかのパターンが多いので、「自立」に直結しにくいでしょう。
不登校=休学・退学ではありません。
不登校している大学生自身が、「不登校を乗り越えたい」という気持ちになれるように、ありのままを受け止めてくれる人や居場所が、まず必要なのです。
親が味方になってくれると、大学生不登校解決率が非常に高い

大学生不登校では、親が味方をしてくれる場合、不登校解決率がとても高いです。
不登校が解決するパターンが、とても多いです。
大学での不登校解決の鍵は、不登校している本人が自分の居場所を見つけられるかどうかにかかっています。
その居場所で活動することを目標に出来ることは、もちろん良いことですが、その居場所で休むことが出来ると、心身が癒されて不登校が改善した際に、より精力的に「自分の生活・人生」に向かって動くことが出来ます。
親や家族は、自分が生まれてから一番近くで長い時間を一緒に過ごした相手です。
不登校している大学生が、その親や家族の中に自分の居場所を見出すことが出来れば、安心感が全く違うでしょう。
親、家族と自分の繋がりを、曇りなく「大切だ」と思える大学生ならば、不登校になっても親は味方になってくれますし、一番身近で癒しを得ることが出来るので、一般的な解決策に頼らなくても、回復が早いでしょう。
何より、一番身近なところで、人間への信頼を取り戻すことが出来ます。
これは、不登校している大学生にとって、大きな救いです。
ただ親が味方になるだけでなく、
不登校大学生の将来を悲観しないで見守る
支配しないで不登校の大学生の、好きなようにさせる(改善にいいと思われるものは何でも)
上記2点は、大学生不登校を改善する上で不可欠と言えます。
ただし、親に味方してもらえない、親に不登校を打ち明けられない場合、上記とは逆になる場合があります。
▽事例は下記リンクで解説しています▽
▽大学の不登校を親に言えない、大学生不登校で休学や退学を考えている。そんな体験談はこちら▽
味方を見つけよう
大学生不登校を改善するために、「大学を退学して、就職しよう」という意見も見られます。
しかし、「働く」というのは行動です。
行動を起こすためには、まず気持ちを作るところからです。
気持ちなしで行動を起こすことは、向こう見ずと言えないでしょうか?
不登校状態に陥っていると、その大学生は行動すら起こせない、気持ちの整理も付いておらず、甘えなのか、「うつ」なのか、休学か退学か、と何もかもがぐちゃぐちゃ、という場合もあります。
そんな状態の中、行動だけ起こそうとしても、とても難しいはずです。
まず、不登校になったら、味方を見つけましょう。
不登校という状態を、偏見を持たずに受け止めてくれる味方を見つけるところから始めましょう。
誰かに受け止めてもらえると、人間は自分を客観視することが出来て、そこから一歩前へ進むことが出来ます。
それが、自分自身の不登校解決策になります。
味方を見つけ、自分の気持ちを整理できる居場所で味方と沢山話し合い、気持ちを作ってから、初めて行動を起こしましょう。
「退学して働け」「家から出ろ」と、行動ばかり押し付ける、行動ばかり勧めてくる人は、味方ではないので注意が必要です。
たとえ、それが親であっても、友達であっても、味方ではありません。
本当の味方は、不登校の自分を、そのまま受け止めてくれる人です。
大学生不登校に共通するのは、自分を、理解してくれる人、居場所の有無

大学生不登校に共通していること。
それは、
不登校の大学生を理解してくれる人がいるかどうか
不登校の大学生に、居場所があるか
上記2つです。
上記の2つがあるかないかで、女子大学生が大学で不登校になった時、不登校から回復できるかそうでないかが、大きく変わってきます。
以下より、詳しく解説していきます。
不登校中の自分を、理解してくれる人が不可欠

まず、大学生不登校改善のためには、不登校状態の自分を受け止めてくれる人が必要です。
不登校と言うと、どうしてもマイナスイメージが先行しがちで、もちろん大学で不登校になっている本人が一番、傷付いているし悩んでいます。
プライドを守ろうにも、「不登校」のレッテルを自分で貼り付けて苦しみます。
マイナスの時はどうしても、まるごと柔軟に受け止めてくれる誰かがいないと、マイナスな上に自信をなくしている時は特に、人間は潰れやすくなっています。
親でも友達でも、遠い親戚でも古い知り合いでも良いので、「不登校」という状態を理解してくれる人、責め立てず受け止めてくれる人と一緒に過ごしましょう。
身近に理解してくれる人がいない場合
大学生不登校になったら、誰が自分の見方になってくれるのか、見極めが必要です。
身近に自分を理解してくれる人がいないことは、とても悲しいことですが、しかし大学生不登校になった場合、一番身近にいるはずの親が理解してくれないということは、少なくありません。
自分の子供が不登校になった場合、動揺し、「何とか大学へ通わせなければ」「甘えるな!」と、強引な態度に出る親は、残念ながらいないとは言えず、むしろそういう態度を親が取ることで、不登校の状態から抜け出せなくなってしまう大学生もいるのです。
身近な親がもし理解してくれなかったら、親以外の人で良いので、味方を探しましょう。
そして、親とは距離を取り、自分を理解してくれる人と過ごすことを優先させましょう。
▽大学を不登校したら、親に言えない人も多いです。そのまま休学・退学になることも!?▽
身近な親がもし理解してくれなかったら
身近に理解してくれる人がいない場合どうするか。
親以外の人で良いので、味方を探しましょう。
誰かに打ち明けてみる
専門家を頼る
いろいろ調べてみる
上記3つです。
誰かに打ち明けてみる
大学生不登校に対する一般的な解決策として、まず「誰かに打ち明けてみること」があげられます。
大学生不登校になっていることをひた隠しにする人もいますが、隠すことで不登校になる大学生特有の罪悪感が噴出し、ますます動けなくなってしまいます。
不登校の状態を誰かに打ち明けることは、とても大切です。
友達
高校の友人
大学のカウンセリングルームの相談員
信頼できる支援機関
腹を割って話せる人
例をあげましたが、大事なことは「不登校を受け止めてくれる人」に話をすることです。
専門家を頼る
大学生不登校に対する一般的な解決策に、専門家を頼ることがあげられます。
公的な支援機関
病院の先生
栄養指導の先生
上記のような専門家からアドバイスをもらい、生活改善を図っていくパターンです。
大学生不登校向けの公共支援機関については、「大学生向けの不登校支援機関はあるの?」で詳しく解説をしています。
不登校の大学生向け、支援を行っている所は?

小学生から高校生向けの不登校支援はありますが、大学の不登校の支援はどうでしょう?体験談も交えて解説します。
民間の支援団体を利用する際は、嘘やお金の問題に発展することも。大学で不登校に苦しむ場合、機関を利用する際は、十分情報収集をしましょう。
不登校の支援機関というのは様々ありますが、主に小学校~高校向けの支援機関が中心で、支援機関と学校が提携して学生を支援する、というのもやはり小学校~高校までのことです。
大学向けの不登校支援というよりも、大学側が小学生から高校生に向けた不登校支援を行っている、という場合が多いです。
大学生で不登校になってしまうと、大学のカウンセリングルームを使うにしても大学に足が向かないのですから、困難でしょう。
親御さんが困り果てた末に利用するのは心療内科がほとんどですが、心療内科を拒む大学生もいます。
大学生向けの不登校支援機関はあるの?
下記は、青年期の人々に対して、不登校やひきこもりなどの支援を行っている支援機関の一覧です。
もちろん当サイトでもご相談を承っておりますが、公的機関を利用してみたい方は、ぜひ参考にしてみて下さい。
上記にあげた公的支援機関以外にも、民間で不登校支援を行う団体が存在します。
利用する場合には、事前に情報を集めておきましょう。
不登校やひきこもりの人を狙って、「支援」と謳いながら高額な金銭を要求したり、全く違うことをして心を傷付ける団体が存在するので、注意が必要だからです。
大学を不登校になったので、支援機関を使ってみたけど
大学2年生のさわっち(仮名)さんの体験談です。
両親を恨んでいるので、一人暮らしをしています。
一人暮らしをするまでも、結構大変でしたが、合格発表後すぐにバイトをはじめて、友達の家に泊まるなどしていたら、「勝手にしろ」と言われました。
家賃だけは出してくれています。
親と離れたのはいいですが、大学を不登校中です。
親から離れられた満足感と、また大学で勉強しなければならないという重圧と絶望と無気力感からです。
自分でもそれは、はっきり分かっています。
親から虐待されていたんです。私。
父親からは暴力、母親からはネグレクトでした。
高校でも上手くいかなくて、不登校気味で、「大学に受かる」こと自体、周りと比べても望めないことでした。
それでも、「このままじゃダメだ」と思って、「自分のようにつらい思いをしている人を助けられるような学科に行こう」と。
今思うと「意識高いな~」と思いますけど、でもそれで頑張って勉強してたので、地味な子ですが、2~3人味方が出来ました。その内の1人が、泊めてくれた友達です。
目標の大学に入ってみて、まずショックだったのが、私と同じように虐待をされたり、つらい思いをした人がいないという現実でした。
社会の中でつらい人を支援するための人材育成なんて言っても、集まっている人は妙に自信満々で、鼻高々に意識の高いことばかり言ってて、つらいこととか虐待は本でしか読んだ知識しかない、そんな人たちばかりでした。
中でも、着飾って大人っぽく振舞う人が目障りでした。
こんな人間に囲まれながら勉強したって、一体何が身に付くのだろうと、ガッカリしてしまったんです。
しかも、必修の授業がとても多く、受験勉強明けの身には堪えました。
申し訳程度に入ったサークルも、小学生の遠足のような雰囲気で活動している部員の姿が馬鹿馬鹿しくて、ついていけませんでした。
1年生の時はまだ、通っていました。シフトは減らしたけど、バイトにも行っていました。
でも日に日に「机上の空論ばかりだ」という思いが強くなって、2年生になってから、だんだん大学に行かなくなりました。
奨学金も危ないとは分かっているのですが、バイトにも行かず、アパートの中で悶々とする日々が続きました。
不登校とか問題のある子のための支援機関にメールしてみたり、実際に行ったりしてみましたが、そこの人々も、結局は「虐待を受けたことのない人」で、気持ちを全然汲み取ってくれませんでした。
本当に支援をしたいのなら、まず虐待されてみろと言いたいです。
支援と言いながら、理論だけで心と頭では何も理解していない人々に、何を相談しても無駄だし、大学は大学で、理詰めで子供騙しばかり。
私が虐待されていたことを知ってくれている祖父に連絡し、現在は祖父宅にいます。
祖父は都内に住んでいるので。
何も考えられませんが、とりあえず休学することになると思います。
たぶん両親には殺されるくらい、どうにかされると思いますが、祖父だって、子供を虐待していた自分の子供に非があると、分かってくれるはずなので、それをアテにしようと思っています。
気持ちが回復するなら、新しいバイトくらいは始めたいです。
大学のことは、今は何も考えられないです。
いろいろ調べてみる
誰かに打ち明けたり、専門家を頼る他にも、自分自身でいろいろ情報収集することが大切です。
情報を集めていくと、
不登校を改善するために、無理せず自分で出来ること
大学生以外の活動の場
自分のやりたいことの再発見
ネット以外の、啓発書・啓蒙書ではない、自分の心に刺さる本との出会い
励ましになる映画との出会い
など、自分にとって有益な情報との出会いがきっとあります。
今の時代は情報が山ほど溢れているので、ピックアップする能力さえあれば、情報を有効活用することができます。
ただ、承認欲求であふれている個人のブログや、SNSを閲覧することは、おすすめできません。
彼らのエゴによって、不登校の傷が深くなってしまう可能性があるからです。
見ていても時間の無駄なので、自分にとって有益な情報のみ、見るようにしましょう。
家から無理矢理出なくても、有益な情報を元に「自分に何が出来るのか」を考えるところから、始めましょう。
大学生不登校になると、知恵袋を頼る人も多い
大学生不登校になると、知恵袋に頼る場合もありますが、体験談によると、知恵袋だけでは解決に至らないようです。
大学生不登校には時間が必要です。ネットの手厳しい回答は心をすり減らし、不登校解決の妨げになってしまう場合もあります。その人の居場所が必要です。
不登校により大学に行かなくなる人には、
トラウマや、人間関係、家族関係で問題を抱えている
公的機関やカウンセラーを信じられない
現状だけでなく、先のことまで考えすぎて不安になってしまう
バイトには行けるけど、大学には行けない
自分に対して、罪悪感を抱えている
上記のようなパターンが多いです。
大学生不登校になっている人は、家から出ることすら困難な場合もあり、ネットに入り浸ったり、ネットで知恵袋などを通じて、誰かに相談し、気を紛らわせようとする大学生もいます。
知恵袋、SNS、掲示板などには、大学生不登校に関する書き込みが多数寄せられています。
悩み相談が特に多いですが、解決に至ったかどうかは定かでなく、不登校の人に対する書き込みへの返信は厳しいものが多いです。
叱りつけたり、そんなんじゃダメだよ、と頭ごなしに否定する人まで様々です。
ネットは家から出なくても、人々の意見に触れることが出来る便利さはありますが、それは本当の人間関係ではなく、文字を介した疑似的なものであり、深い関係やカウンセリングを受けられるものではなく、一過性で終わってしまう場合がほとんどです。
不登校の人にとっては、ネットはとても身近でありながら、しかし心とは遠い所にあって、ちぐはぐな状況になってしまいます。
ネットは気軽ですが、大学生不登校解決につながるかというと、難しいでしょう。
いじめのトラウマが抜けず、大学生不登校になっているパターン
大学2年生チサさんの体験談です。
中学生の頃、いじめられたことがあります。
人間関係でトラブルがあると、やっぱりいじめられた当時の傷が蘇ってくるのですが、今回は失恋で一気にどん底へ落ちた感じです。
高校では、部活で負けたくないって感じで、ひたすら泳ぐのに必死でした。
大学に入ったら恋愛すればいいやって思ったら、かっこいいなと思った人が酷くって。
私は自分が地味なのを変えたくて、遊んで出会える愛好会に入ってみたんですけど、そこで失敗しました。
付き合ってみたら二股をかけられていることが分かり、挙句私は捨てられました。
元々負けず嫌いなので、負けず嫌いでここまでやってきた感じですが、捨てられたというか本命じゃない方に負けたショックのダメージが、いまだに抜けません。
通訳になりたくて、望んで入った大学で、望んだコースにも入ったのに、失恋してから英語がさっぱり読めなくなってしまって、なんだか周りの人に馬鹿にされているように感じることが多くなり、大学へ行くのが怖くなりました。
親は共働きなので、最初は何も言われなかったんですが、家で顔を合わせる機会が増えたので、母には疑問に思われて気まずいです。
両親の仲は良くないので、私の大学を不登校してることが話題に上ることがありません。
ですが家に籠っていると、就職とかどうしようって、ますます不安になって、ますます動けなくなってしまいました。
ネットで、大学を不登校になってる人の知恵袋とか見て、ますます落ち込みました。非難とか、無責任な励まし「頑張れ」とかが多くて、見ると落ち込むんです。
私はプライドが高いんでしょう、ネット上での傷の舐め合いにも関わり合いたくないし、知恵袋に相談を書いて非難されたらと思うと怖いし、そのくせ何も出来なくてネットや、また知恵袋ばかり見て、出会い系アプリに手を出そうかなと思ったこともありました。
ちゃんと恋をすれば変われるかなって。
でもその前に、いじめのトラウマを何とかしなきゃいけない気もするし、どうすれば分からなくて動けないし。
スマホに手が伸びて、知恵袋を見て落ち込んで。
本当に、何もやる気が起きなくて、起きてご飯を食べてネットや知恵袋で情報を漁って夜が来る、母には冷たい視線を送られる、本当にどうしようって感じです。
大学不登校の原因
この章では、大学不登校の原因をご紹介します。
上記4つに加え、「特に理由が見当たらない」場合についても、解説していきます。
眠いから
大学生不登校する理由のひとつめは、「眠いから」です。
「眠いから」というと、「それは単なる甘えじゃないか」という意見が上がりそうですが、ただ何もしないで、ぐうたらしていて「眠いから」ということ、それは大学に通う年齢ではあり得ないでしょう。
関連記事
栄養不足
一人暮らしによる生活習慣の乱れ
アルバイトのしすぎ
ネットゲーム、ゲームのやりすぎ
「眠いから」という一言を突き詰めていくと、上記のように、軽く見逃すことが出来ないような理由が浮かび上がってきます。
放置しておくと深刻な事態、例えばうつやそのほかの精神障害、適応障害、身体的な問題に繋がっていきかねません。
休学や退学を考えている場合もあり、しかしそのまま休学、退学しても実りがあるとは言えません。
大学が、自分が期待していたものと違う
大学へのあこがれと、現実の不一致
教授と合わない
同級生に、げんなりする
第一志望の大学じゃなかった
親に言われて入学したから、自分の希望じゃない
など、「大学が自分の期待を裏切っている」と感じた場合にも、大学生は不登校に陥る可能性があります。
大学生くらいの年齢になれば、自分の好きな分野で活躍したいと願う人は多いでしょうし、もしその逆で「やらされている」と感じてしまうと、一気にやる気をなくすことも少なくありません。
単位に支障が出ないくらいにすればいいや、と思っていたら、いつの間にか大学に行かなくなっていた、退学や除籍の一歩手前になった、という不登校もあります。
人間関係のトラブル

大学で一人ぼっちになっている
大学でいじめに遭った
バイト先の人間関係でトラブルが発生した
失恋した
自分と同級生を比べて、劣等感に陥っている
性被害に遭った
上記のような人間関係のトラブルにより、大学を不登校になってしまう場合があります。
人は一人では生きていけませんが、時に人間関係は煩わしく、争いも起こりますので、1人でいたい、自らを守りたいと思って、閉じこもってしまうことはあります。
特に恋愛や性の問題は、心へのダメージが尋常でないので、他の人間を避けてしまうこともあります。
人間関係のトラブルから逃れたいと思うことは、異常ではないので、不登校になったら「一人で休むための自分に対するSOS」と捉えて、休む時間を取りましょう。
休学を視野に入れる必要があるかもしれません。
メンタルのトラブル
うつ病
統合失調症
対人恐怖症
摂食障害
パニック障害
PTSD
上記のようなメンタルのトラブルにより、大学を不登校になってしまうパターンです。
メンタルのトラブルは病院に行って投薬治療と言うのがほとんどですが、メンタルにトラブルが生じると、人間全般に対する不信感でいっぱいになるので、病院自体に行かない、カウンセラーを信用できないなど、治療まで行きつかないことがあります。
メンタルのトラブルはとてもデリケートな問題なので、「自分に優しく」を中心に、慎重に焦らず進むことが必要です。
特に理由が見当たらない

「なぜ不登校になっているのか、自分でも分からない」というパターンもあります。
に該当するので、詳しくは上記リンクも参考にしてみてください。
理由が見つからないとはいっても、不登校になっている大学生の中には、表現できない苦しみがあるはずです。
平気なフリをするのはやめましょう。
大学生不登校の割合
大学生不登校の割合は、3%前後という説が濃厚です。
数字だけ見ると多くないように見えますが、しかし不登校で苦しむ大学生にとっては、決して小さな問題ではなく、周囲だけでない、不登校は大学生本人が、一番悩んでしまう問題です。
大学生不登校の割合は3%でも、実際に不登校にならずに「大学に行きたくない」と考えている大学生や、休学・退学を視野に入れている大学生は、もっと数が多いです。
水田他(2009)の全国調査によると,大学生不登校者数の割合は0.7~2.9%と推定されている。
これは,小学校の0.36%,中学校の2.69%,高等学校の1.67%(文部科学省,2015)と比較しても決して少ないとは言えない。
不登校状態にある大学生数を推定は表1にまとめた。
不登校率は2.68%(2.45%〜2.91%)であり、学生数7万4589人(6万8208〜8万0969人)だった。
このうち半期に及び大学を連続欠席している者は0.84%(0.71%〜0.97%)であった(区間推定はいずれも95%信頼水準)。
実際に不登校になっていない大学生でも、不登校予備軍のような大学生もいます。
大学生不登校になりそうな人、不登校予備軍である大学生は、実際に不登校になっている3%の大学生をはるかに上回る人数が存在しています。
不登校になる大学生が3%といっても、不登校になる危険がある大学生は沢山いるということです。
見過ごしていい問題とは、決して言えません。
大学生不登校になる危険の割合
「大学生不登校の割合」でも述べた、不登校になる危険がある大学生の割合についてです。
大学生不登校になる危険がある大学生=「大学に行きたくないと頻繁に思っている」大学生は、全体の半数以上いる、という調査結果があります。
大学生不登校の割合は、3%。しかし、不登校予備軍のような大学生はもっと多いです。
不登校予備軍からまた、大学生不登校が生まれる可能性があり、割合3%という数字は、決して見過ごせません。無気力状態の大学生が増えています。
不登校傾向のある学生の割合とその理由
大学生の中でそのくらい割合の学生が,学校に行きたくないと思っているのかという質問への回答の結果をグラフに示した(Figure1)。
不登校に関しては,全体の20%近くの大学生が,「学校(大学)に行きたくない」ことが「頻繁にある」と回答している。
また,これを「学校(大学)に行きたくない」ことが「何度もある」と回答している学生(37.7%)と加えると,半分以上(52.0%)の大学生が、かなりの頻度で学校に行きたくないと思っていることがわかる。
「大学に行きたくない」と頻繁に思う、ということは、
高校までと違う学生生活について行けなくて苦しい
目標や目的意識がなく、無気力になっている
不本意で入学した
大学で勉強する気はないが、肩書目当てで入学した
など、大学に対して負の感情がある、マイナス思考が少なくともある、ということになります。
不登校になってしまう大学生が全体の3%だとしても、半数以上の大学生が「大学に行きたくない」と思っているので、その中から不登校になる大学生がどんどん出てくる危険があります。
「大学には入っておくもの」という理由で入学する大学生が多いですが、「高校は受験勉強する所」という概念に押し流されてしまう学生もまた、多いということになります。
大学は本来学生自身が目標を持って勉強をする場所です。
「入っておくものだろう」という理由で入学することが、無気力につながり、不登校につながる危険があるのです。
大学生不登校とコロナの影響

コロナにより、多くの大学生がオンライン授業を余儀なくされました。
コロナによる、オンライン授業の賛否はありました。
その中で大学を休学・退学する大学生もいたり、オンライン授業に馴染めず孤立を感じて苦しむ大学生がいた一方で、不登校やうつの大学生にとっては恩恵もあったようです。
不登校の大学生にとって、オンライン授業を受ければ罪悪感が減るなどメリットが生まれ、コロナの影響がプラスに働くパターンもあったようです。
コロナにより、大学はオンライン授業という形式を取り入れました。
不登校の大学生にとって、コロナ禍におけるオンライン授業はどうだったのでしょうか?
コロナ禍で実施されたオンライン授業に対する大学生の姿勢、受け止め方が、肯定的か否定的かは、大学生の間で五分五分の意見になりました。
オンライン授業に対する大学生の否定的な意見が大きく取り上げられ、「キャンパスライフできないことに対する不満」の情報が多く見られましたが、一方でオンライン授業はうつ病や対人恐怖、不登校に陥っている大学生にとって、とても有効的であったとの見解もあります。
また、コロナ禍という状況の中で、授業ができる画期的な方法でもあります。
不登校の大学生は、自分自身に対して大きな罪悪感を抱いています。
それは「大学に行けない自分」に対する罪悪感です。
大学生不登校になると、自分に対する責任などが重く圧しかかってくるので、周りの人が心配する以上に、大学生本人が不登校に一番悩んでいることが多いです。
しかし、不登校になっている大学生は、それを上手く表現できないので、周りには伝わりにくく、不登校解決まで道のりが長くなるケースが多いです。
しかしオンライン授業であれば、大学に行けない不登校の大学生でも授業に参加することが出来ます。
「大学の活動に参加出来た」と感じることが出来るため、不登校に対する罪悪感が薄れ、授業に身が入るということなのでしょう。
自宅にいながらなので、実家にいる大学生の場合は親も一緒にオンライン授業に参加できるため、不登校の大学生にとって、コロナ禍におけるオンライン授業は有益であった、と考えることが出来ます。
コロナ禍において、不登校の大学生が一歩を踏み出せる、プラスの面を見出した一例と言えるでしょう。
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コロナ禍での、大学生不登校体験
コロナでオンライン授業が導入された大学に通っている、大学生1年生のリナさん(仮名)の体験談です。
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私は大学生になってから、初めて不登校になりました。
理想と現実の差が結構あったのかな、周りの子は「なんとなく」で大学に入ろうとする子が多かったのですが、私は「旅行業界で働きたい」という目標がはっきりありました。
「夢の国」とかで働けたら理想だなって。今の大学に絞っていました。
大学に入学してから、接客のバイトを二つ掛け持ちして、サークルにも入りました。
大学で出来ることは何でもやりたいと思ったし、親の目もないので自由で良いと思ったんですが、コロナの影響はありました。大学ではすでにオンライン授業が導入されてました。
対面授業とオンライン授業を両方やると言う感じだったので、最初はややこしかったんですけど、対面は任意なので、大学生不登校っぽくなってから、「大学に行けない」と思う時は助かりました。
バイト中に、クレーマーに乱暴に当たられたことがあって、あんまりクヨクヨしない性質なんですけど、何回か続くうちに人間関係が億劫になっちゃったことがあって、大学に行きたくなくなったんです。
サークルに男子が多くて、コロナ禍なのに熱いし「遊ばなきゃ損!」の精神で活動していて、そういうのは嫌いじゃないけどなんとなく、肌に合わないと感じ始めて、クヨクヨしている自分を見せるのも嫌で、自然と大学から足が遠のきました。
オンライン授業は対面じゃないので、人との会話も減っちゃうけど、いろいろ一人で考えたいときもあったので、課題はキツいけど助かった部分はあります。
大学の空気を吸いたくない時は、対面授業に行かなければいいという選択肢があるのも良かったです。
大学生不登校になる人には、コロナ禍じゃなかったとしても、授業方式を選べるっていうのが心の余裕を作れると思います。
しばらく大学に行かずに、オンライン授業とバイトに絞って生活していたこともありました。
旅行業界で働きたいというのがあるので、バイトまで行かなくなると自分の自信までなくなる気がして、行かないのは大学だけにしました。
不登校をやめて、大学に行くのは、バイトのモヤモヤとか悩みを越えたり、自分のなかで踏ん切りがついてからにしようと思ったし、サークルとか大学生の人間関係にまで悩んだら、壊れると思ったので。
大学に行かない、不登校になってる罪悪感はもちろんあるので、最近はちょっとずつキャンパスに行ってみたりしています。
今後この対面授業とオンライン授業の両方がどうなるのかは、コロナの状況に左右されるので、どうなるのか分からないけど、せめて大学生として、大学は卒業出来るように頑張りたいと思ってます。
まとめ

今回は、大学生不登校について、解説をしました。
この記事で、不登校になっている女子大学生にお伝えしたいことは
自分の不登校を、そのまま受け止めてくれる、味方を見つけよう
「退学して働け」「大学に行け」という一言は、解決への一歩にはならない
自分の「状況」ではなく、自分の「気持ち」に焦点を当てて、解決の道を見つけよう
上記3つです。
「とりあえず不登校している大学生が、大学に再び通えるようになれば、解決」という考え方、認識が根強いです。
表面上の行動はそうかもしれませんが、不登校になった大学生の気持ちや本質をなおざりにし、また不登校に逆戻りする、というパターンもあります。
記事内でもご紹介しましたが、不登校を乗り越えることと、誰かに追い立てられて不登校を「乗り越えた」気になるのとは、全く意味が違います。
不登校の解決は、「大学に再び通えるようになること」だけではありません。
個人個人の気持ちから行動を引き出すことが、とても大切です。
まずは味方と居場所の確保を、最優先させましょう。